白と黒の境界線

教育・文化

人的ネットワーク

慶應・三田会のネットワークがすごすぎる。
三田会しか入れない会員制レストラン、ラウンジ。
たまたま駅の看板で見かけた三色旗カラー(紺と赤)の弁護士事務所、もしやと調べたら慶應卒だった。知らないところで、三田会が機能している。
就職等も優秀なOBたちから斡旋されるのだろうな。羨ましい。

そして、通信生も卒業すれば正式に三田会の一員になれる。(人によっては通信を三田会と認めない人もいるようだが。特に幼稚舎上がり。)
私も早く三田会の仲間に入りたい。

通信は通信で通信三田会や慶友会がある。慶友会は通信在学中の人たちが互いに情報交換や交流をするサークルのようなもの。大学公認の慶友会は全国に50団体。年齢、性別、学部、地域別に分かれている。10代~80代まで学生がいると言われている通信勢。その中には20代・30代を中心にした若くて元気な慶友会もいくつかある。

先日、この若い慶友会のガイダンスを見てきた。
思ったよりここは真面目だった。(明らかに遊びだろというチャラい慶友会もある。)

有益な情報はもちろん、様々な業種で働いているキャリアな人たちの熱を感じることができた。未来を見ている人たちは凄く元気を貰える。私とは違ってキラキラした世界で生きている。

一番嬉しかったのは「カーリル」(全国図書館所蔵検索システム)を知っている人がいたこと。しかも、「カーリルが良いですよ」、「国会図書館が良いですよ」という言葉が飛び交い、みんなそれを頷きながら聞いたり、メモをしている。衝撃だった。
図書館員以外で、図書館を肯定するキャリア層が現実世界でいるなんて!

あぁ、ここは、私がずっと探してきた、走り続ける人たちのコミュニティなんだ。

しかし、ここは全てではない。

中には変わった人もいる。所蔵しても卒業できるとは限らない。馴れ合いではなく、利用しないと。


じゃあ、私も仲間にいれてください!と、入会すれば良かった。

でも、私は入らなかった。理由はいろいろあった。

その一つが、コミュニティに入っていく勇気がない。

私の一番のダメなところが、やはりそこなのだ。

何をやっていても、結局一匹狼。しかも、誰かの好意すらも無駄にする。踏みにじる。
いつもチャンスを生かすことができない。

たかが慶友会ごときで何を躊躇っているのか。

けれど、本当はそれだけじゃない。

人脈は大切なんだよ、それはわかっているのに。

好きで物を語りたい

今までは怒りや憎しみや悲しみで邁進してきたけれど、好きで物を語ったほうが良いのだろうな。
 

昨日はこの辺の本を買った。

 
日本の最も美しい図書館 | カーリル

世界の美しい図書館 | カーリル

日本の最も美しい名建築 | カーリル

日本の最も美しい町 | カーリル



写真集。図書館の分類だと7門の「写真」にいれているのでは? 本屋では写真集は写真集で固まっているから。
と、思ってカーリル(全国図書館所蔵検索システム)で検索したら図書館は0門の図書館学に、建築は5門の建築学に入れているところが多い。

何故かって? そりゃTRCmarkがそう分類しているからでしょ? (要するに元データが分類したものをそのままつけている。場合によっては機械的に。)   

図書館員時代に上記の本「日本の美しい図書館」、「世界の美しい図書館」を見たことはあった。それは私が図書館学に興味があるからだ。

普通の方々は総記や図書館学に足を運ぶことはあるのだろうか? いや、ほとんどない。
そうすると、この美しい写真集は0門の棚で眠ることになる。例えば分類を変えて他の写真集と一緒に置けば、猫や犬といった動物の写真やカメラに興味がある人が、図書館や建築に興味を持つ可能性が出てくる。むしろそっちの出会いの方が自然なのではないか?

それはさておき。
最近の私は建物の美しさに魅了されている。私は建築が好きだ。箱モノ行政が好きだ。建築は美しいのである。家にこもるのが好きなのである。建物には歴史や物語がある。

知らず知らずの内に、「日本の最も美しい名建築」に足を運んでいた。例えば。

f:id:endofeden:20190518103416j:plain
神奈川県立歴史博物館(旧横浜正金銀行本店本館)

大都会ヨコハマのど真ん中に現れた明治37年バロック建築。この誇り高い出で立ちの裏に、神奈川随一の心霊スポットの異名を持つ。理由はその歴史にある。

f:id:endofeden:20190518103357j:plain

帝国ホテル玄関
大正12年完成。かつては東京日比谷にあったが、取り壊しで一部のみ愛知県明治村に移築されている。チャップリンマリリン・モンロー等、多くの著名人が利用した。彫刻、ステンドグラス、まるで中南米の古代遺跡を彷彿させる幾何学な模様。ライトアップ時の池と建築の美しさ。マリリン・モンローが来日時には報道人が大量に押し寄せ、記者が池に落ちてしまったようだ。


他、他、他多数。

建築は素晴らしいのである。好きで物を語ったほうが精神が安定することに気がついた。

しかし、一部心残りなのは、大嫌いな父が東京都採用の建築士だったということなのである。これも利己的な遺伝子なのかと思うと急激に気持ちが悪くなり、鬱になってくる。

いや、違う。
これは図書館から辿り着いたのだ。

文教の世界は厳しすぎる

泣きそう。

今日も今日とて文教団体の求人をチェックするも何処もかしこも契約社員、アルバイト、有期雇用、パート。そんなんばかり。

わずかな正規職員であっても、前職と変わらない待遇もしくはそれ以下であったりする。地方の正規職員で月給14万円って舐めとんのか? むしろこれが地方のスタンダードなのか? 悲しすぎる。

何処もかしこも予算が厳しすぎる。恵まれた団体は要求ハードルも高い(そのわりには待遇微妙)

今の待遇のままで、好きな・得意な仕事を狙うにしても、枠がなさすぎて狙えないのだ。

労働が「悪」とされた時代があった 【経済倫理学②】

【労働観の歴史】


~古代~

労働は軽視されていた。古代は階級社会なため、労働をするのは奴隷だった。古代ギリシアでは労働は嫌悪された。

~中世~

商業が肯定されるようになる。

労働価値説
ロック『労働所有論』
人間の手が加えられて価値がでる。

アダム・スミス
商品の価値・価格は労働で決まる。
労働は商品の価値を図る尺度である。


~近代~

労働の価値があがる。

ヘーゲル
労働することで自分のアイデアを形にすることができる。労働によって自分を産出する。=自己実現

労働は人間の本質である。という考え方が主流になる。

現在では労働が人生の中心になる。

児童文学の祖・石井桃子の生き様に触れる

大阪に行ったらあべのハルカスに行くと決めていた。何故なら、元同僚にここへ出張したことを自慢されたことがあるから。(広告代理店の男はなぜこうもウザいのか?)

そうしたら
f:id:endofeden:20190513013756j:plain

クマのプーさん展」がやっていた。


クマのプーさん展」
開期:2019年4月27日(土)~6月30日(日)
場所:あべのハルカス美術館


うふふふふふ。
渋谷のBunkamuraで見逃したやつだ! ラッキー!

開館と同時に入る。日曜日の午前はあまり混雑していません。開館直後は少し並びますが、すぐに列がはけます。あれだ、我々は東京の混雑さに慣れすぎている。大阪も思ったより人がいないな…。実は地方開催は穴場なのでは?

内容は絵本のプーさんの原画展が主です。クリストファーの「何にもしないこと」は冒険よりも大切なことという言葉は響きますね。

このクマのプーさんの絵本を日本で初めて翻訳したのが、石井桃子です。児童文学の発展に寄与した偉大なる翻訳家であり、編集者であり、文学者。

図書館員の方々で知らない人はいないでしょう。

代表作は「うさこちゃんシリーズ」、「ピーターラビットシリーズ」、「ドリトル先生シリーズ」、「熊のプーさんシリーズ」等々。

ミッフィーピーターラビット、プーさんを日本に持ってきた女性です。普通にすごい。

彼女は明治40年に埼玉の金物屋に生まれます。父は銀行員。総勢家族11人の家庭でした。

当時の価値観では、女性は親の決めた相手と結婚をして家庭に入ることが常識でした。夫や子どものために生きることが当たり前。女性は夫に扶養されないと生きてはいかれない時代でした。

そんな中でも石井桃子氏は、一人の人間として自立して生きていきたいと考えるのです。体はむしろ虚弱体質でありました。女子大時代は、貧血で倒れながらも通っていたようです。当時の大学進学率は5%程度でした。それでも、日本女子大学に進学し、卒業後は出版社に就職。編集者になりました。

クマのプーさんと出会ったのは桃子が26歳の頃。書庫整理の仕事で関係があった内閣総理大臣犬養毅の自宅でした。そこに原書があったのです。

ここから彼女の翻訳家としてのキャリアがスタートしていく訳ですが、途中戦争の混乱や宮城県で農業従事者になったりと転身もあります。

農業では食べて行けなくなって岩波書店の嘱託職員になり、再び出版者に戻ってきたのは43歳。欧米留学に出発したのは47歳。ブルーナミッフィーを翻訳し、「うさこちゃん」を作ったのは57歳、ピーターラビットは64歳!
101歳まで生涯児童文学に関わり続けました。

異次元の領域。上野の「東京子ども図書館」の設立準備に貢献したのも彼女。自宅を小さな図書室「かつら文庫」にしたり。桃子が亡くなった今でも開館していますね。

スゴすぎる。

彼女は児童文学に全て捧げたため生涯独身でした。当時でその生き方ができる人なんてほとんどいないでしょう。そもそも犬養毅の自宅に入ってプーさん見つけましたって時点で世界線が違う。

そんな彼女が住んでいた杉並区の図書館に残した言葉がこちらです。

子どもたちよ 子ども時代をしっかりと楽しんでください。
おとなになってから 老人になってから
あなたを支えてくれるのは 子ども時代の「あなた」です。


子ども時代に生きる力を育んで欲しいという願いがこもっています。ほんと、子ども時代ってのは大切な時間なんですよ。


今の世の中だと、家族制度も力を失い、子ども時代がクソゲーだった人も多いと思うんですよね。

そんな人たちには、今を子どもとして生きて欲しいと思っていますね。遊びまくる。美しいものに触れる。全てを忘れるように何かに打ち込む。狂ったように仕事しまくる。パートナーを見つける。人がいる外に出てみる。等々。過去より未来を見ていた方が楽しいですから。

自分しかない世界は、どうしても自分にスポットライトが当たってしまうので、どうでも良いことまで見えてしまって考えると苦しいですから。

やはり外を見てみることが良いのかもしれない。


参考文献
石井桃子筑摩書房編集部 筑摩書房 2016

calil.jp

天才編集者

幻冬舎の天才編集者、箕輪厚介氏。名前だけは知っていた。最近出た氏の著作『死ぬこと以外かすり傷』やたら図書館界でも話題にしているお偉いさんがいた。実際に図書館でも予約が大量に入っている。本屋では10万部を超えるベストセラー。

買うまいと思っていたのに、本物を見たら面白くて興味を持って買ってしまった。まんま養分じゃねぇか。

本はトップ層やエリートの思考に安く簡単に触れることができるから最高の娯楽だ。

彼らのようなトップ層は地道な積み上げや圧倒的な仕事時間をこなしていて、ずっと動き続けている。仕事とプライベートの境界が曖昧で、本当に楽しみながら仕事をしている。

だってそうでしょ、天下の幻冬舎様の社員なんだから。わたしゃ幻冬舎落ちたもの。新卒で出版社全落ちしたもの。残された手段は編プロで修行して這い上がるかってところだったけれど、OGの「深夜2時から雑誌の打ち合わせが始まる世界」と聞いてびびって辞めてしまった。他にもワークライフバランスを意識するあまり、挑戦する前に辞めてしまった選択肢がある。最近だと、一番好きな街(政令市)を『激務だから』という理由で捨てた。

トップ層は圧倒的な仕事量をこなしている。成果も出している。成長もある。

あえて仕事量を減らすことで成功している人たちももちろんいる。

トップ層に追い付きたい訳じゃない。能力もない。おこがましい。

そうじゃないけど、圧倒的に仕事した!っていう達成感や見れる高みが羨ましい。(単なる残業時間の長さじゃなくて、やりがいや成長の話)

私がやれることってトイレ掃除や草刈りみたいな地味でコツコツした仕事ばかりで、その勢いで世界一の草刈り師になるぞ! という精神は全然持つことができない。

かといって、それ以外の部分で何か持てるものがあるかというと、現状は仕事しかない自分がいる。