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日々徒然をネットの隅に残す記録簿 専門は社会教育と文化振興

出生数の低下は子育てし辛い社会だから【メモ】

17年の出生数2年連続100万人割れ自然減40万人超え
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO24959800S7A221C1000000

出生数が過去最小を記録。(死亡者は戦後最多)
原因は、晩婚化、非婚化はもちろん、結婚しても子供を持たない夫婦、二人目以降を産まない夫婦も多いから。

では、何故子供を持たないのか。
子供の教育にかかる費用が多い、若者の所得が低いことがよく語られる原因。

一方でこんな調査も。

日本女性が「将来子どもが欲しいと思わない理由」上位に納得。子育て環境の劣悪な先進国で子どもは増えない
http://wezz-y.com/archives/50147?read=more

日本の女性の「将来、子どもが欲しいと思わない理由」上位7位は、次の通り。
・子育てをする自信がないから(日本51.4%)
・子育てが大変そうに見えるから(日本44.6%)
・子どもを持つことに関心を持っていないから(日本40.5%)
・子どもが好きではないから(日本37.8%)
・子育てにはお金がかかるから(日本35.1%)
・体力に自信がないから(日本24.3%)
・現状のライフスタイルに満足しているから(日本23%)

※自信がない、大変、関心がない、好きではないという消極的な理由。
⇒子育ての苦しい面が全面に出ている。そのため、興味関心が持てない。

【どう生きるかを自分で決められない日本社会】
⇒女の人は結婚・出産するものといった人生のロールモデル化による同圧力がある。

女性をクリスマスケーキに例えるといった上から目線、モノ扱い。それについては、以下の方の考えにとても共感する。

日本を代表する美術家・篠田桃紅氏(104歳)曰く
「(既婚者の)周りの友人を見ても、良いとも悪いとも思うので、人間は何が1番いいのかいまだに分からない」
「日本では独身の女性がかわいそうだと思われるが、とんでもないわよね」
「日本の男の人は(女性を)幸福にする力があると思っている」

また、文化人類学では、婚姻は女性等の交換と考えられた。(マルセル・モース『贈与論』、レヴィ=ストロース『親族の基本構造』)
女性を交換することで家族制度を維持する。
ここから、女性を「貰う」、「売る」といった価値観が生まれたのでは?

しかし、現代では若者の思考も「自分の自由に生きた方が良い」という方向へ変わってきている。少しずつ自由な価値観の選択は増えている。
⇒出産の価値が従来より薄れてきた。

【子育てしやすい国ではない】
ハード面
※待機児童、長時間労働、出産退職(企業の雇用問題)、再就職困難(能力向上支援、就職斡旋の必要性)、ベビーシッター制度が浸透していない
⇒行政の力が必要

ソフト面
ワンオペ育児、子供の声がうるさいと訴訟、保育園建設反対、ベビーカーに冷たい
⇒ある意味みな余裕のない人が多い、他者の子供に興味がない

なぜ?海外ママが「日本の子育ては海外より10倍辛い」と語る理由
http://ironna.jp/article/641
⇒社会全体で子供を育てるという感覚が薄い。他人の子供には手を出せない。

子育てし辛い社会=子供を作らない=出生数最低になった。



※そもそも出産可能な女性の母数も少ないのでは?第三次ベビーブームが起きなかった訳だから、出生数の山はどんどん小さくなっていく。母数が少なければ出生数も少ない=最低になる。いろいろな構造的な問題がありそうだ。