白と黒の境界線

日々徒然をネットの隅に残す記録簿 専門は社会教育と文化振興

リカレント教育=学び直し社会の必要性

リカレント教育という言葉がある。

リカレント教育とは、一度社会に出た人間が学校に戻り、それを利用して教育を受け、より職業人としての専門性を高めることである。】

日本では高等教育卒業後に社会に出れば、それ以降ずっと働きっぱなしという一本線の職業人生が多い。終身雇用の時代はそれでも良かったけれど、変化の激しい社会の中では対応できないことも増えてきている。その時にもう一度学び直す、今一度人生を振り替える、立て直す必要性がでてくる。

身近なところでは、求職者にたいして職業訓練給付制度などがある。失業者で一定の条件を満たせば国から失業保険が出るが、更に職業訓練校に入校すれば失業保険の期間が伸びたり、資格を取ったら給付金が貰えたり、就職を斡旋されたり、いろいろ学び直しの機会がある。

他にも大学院に進学する、留学する、通信制大学、資格予備校などなど学ぶ場というのは複数ある。

しかし、現実は一本線のままが多いように感じる。そもそも職場を離れた人間は、理由はどうあれブランク扱いされている。整って綺麗な履歴書が好まれる、真っ白な新卒が欲しい、そういうのばかり。
その証拠に、24歳以上で大学に入学してくる者の同世代の人たちに占める割合は、OECD平均では21%に達しているのに対して日本ではなんと2%しかない。大学教育の価値が下がっているのもあるが、学ぶ直す時間をとることが現状難しい。

人生において何が起こるかわからないように、何をしてどう生きるかなんてものは、年を取るに連れて変わっていくものだと思う。逆にようやく進む道が固まってきたり。

人生100年と言われている時代。たかだか10代で先を決めろは無理があるんじゃなかろうか。たとえ一直線で行っても必ずしも成功するわけでもないし。夢破れてさぁ新たなスタートだとなった時に「選択肢がありません」だったら誰も挑戦しないだろう。若者は安定志向だというけれど、そういう土台が作られてないのだから仕方がない。

今はどんな企業でも先行きはわからないし、公務員も厳しい財政状況にどんどん待遇は悪くなっていく。副業や転職が難しい分、公務員になるリスクはつきまとう。

どんな状況でも、やはり学び直して変化に対応していく必要はある。柔軟性のある生き方を認めて欲しい。



そんなこんなで、私もまた学び直したいことがある。それは「人の心」についてである。日本社会には、過労死や精神障害から、多様な価値観の中で苦しむ人、既存の枠にはまれない人が大量にいる。これからもどんどん増えていくだろう。大メンタル時代がくる、既にきていると思う。
そうした時に自身のメンタルコントロールはもちろん、他者もまた立て直すことの重要性が出てくる。心理はこれから絶対に必要になる。

そこで、役所の中で実際に業務に携わりながら、その専門性も高めたいと思っている。今は通信制大学で心理学を学んでいるが、より実践的なカウンセリングを学びたいと思うようになった。今はとある国立大学の社会人対象、夜間大学院を目処にいれている。その大学はかつて私が第一志望であった大学でもある。たまたまであるが、何らかの縁を感じてしまった。 これは、私のリベンジでもあるし、単純な学び直しでもある。

一方で、もう一度夢を追うことも考えている。

どちらにしても学び続けることになる。今の悩みはどの選択肢に力を入れるのか。
自由な分、迷いや後悔はつきまとう。

ボランティアという形なら複数のコミュニティに属することはできる。
「何を本業にするのか、どう生きたいのか。」
考えながらも年齢制限というタイムリミットは刻々と近づいている。