白と黒の境界線

日々徒然をネットの隅に残す記録簿 気まぐれに更新中

教育現場の自治権

都と足立区が火花 避妊の方法はだめ?
https://mainichi.jp/articles/20180427/k00/00m/040/113000c

先月この記事を見た時、現場を知らない都議がいちいち口だしてくる異常さに腹が立った。そのときは特に言葉にすることはなかったが、この際だから言っておく。


一度でいいから若者支援の現場を見に来てごらん。支援者の言葉に耳を傾けてごらん。望まない妊娠で苦しんでいる女性たちがいることを知っていますか。


2年前に知った団体にBONDプロジェクトというものがある。BONDは主に渋谷で活動している非営利団体である。家や学校に居場所のない少女たちが、繁華街をさ迷い、性犯罪やトラブルに巻き込まれるケースが起きている。そんな中で少女を保護したり、相談相手になったり、根気のいる支援を行っているのがBONDである。

私も10代~20代前半はまた違った意味で生きづらさと戦った時期だった。そのときに私を救ってくれる人はいなかった。自力で這い上がってきた今だからこそ、同じく生きづらさを抱えた人を、若者たちを救いたいと思ったのだ。それがBONDや若草プロジェクトとの出会いだった。

そんなBONDの話の中でも望まない妊娠というのは議題に上がっていた。

つい先日も新宿のロッカーで赤ちゃんの死体が遺棄されていたことも記憶に新しい。赤ちゃんポストの相談件数や中絶件数も増加傾向にある。現実で起こっている課題なのだ。

貧困と性(犯罪)というのはリンクする問題でもある。少し前にベストセラーとなった鈴木大介氏の「最貧困女子」においても、性風俗と貧困は切っても切れない関係にあった。

そして、こんなこと言うのも何だが、足立区は東京一の貧困区である。財政力も所得平均も下である。足立が福祉や教育に力を入れているのは、こうした現状があるからだ。既に隠そうとも何をしないとも中高生が確実に性に触れない可能性があると言い切れるのか。あまりに現実を知らなすぎる。教育の自治に口をだす権利が区議でもない、現場を知らない都議にあるというのか。

中学校の性教育で大論争、東京都議vs教育現場それぞれの言い分
https://diamond.jp/articles/-/168347?display=b

この方の述べている以下の一文に賛同する。<「教師や研究者が現場で試行錯誤を繰り返し、より効果的な教育プログラムを組み立てていくことが望まれる。その成果を見ずに、実践の一部だけを切り取って“不適切な性教育”と断定することこそ、不適切ではないだろうか。」


見せないように鍵をしめることと、知らせて自衛させることは違う。そもそもこれだけインターネットが発達し、どこにいても誰でも簡単に繋がれる時代に全てを防ぐことは不可能だ。
そして、既に性犯罪がビジネスとして確立してしまっている以上は、現状を受け入れてどう行動するかというところに焦点を当てるべきなのだ。

本当にこの件はどうしょもねぇなと思うが、
私はBONDの活動を大いに評価しているし、足立には頑張って欲しいと思っている。東京西部より愛をこめて。