白と黒の境界線

日々徒然をネットの隅に残す記録簿 専門は社会教育と文化振興

正月も終わるし雑誌の話でもしましょうか

普段はネガティブな記事ばかりで鬱になる毎日をおくっていますが、いちおう元図書館司書だったので司書らしいことも書いていこうと思います。おまけにこれでも副館長をしていました。23歳で副館長でした(笑)
この業界は出世が早いね!

図書館司書という名の何でも屋

だいたいの公務員の司書さんは担当が細分化されていることがほとんどでしょうが、正社員が2~3名しかいない指定管理ではそんな縦割りは無理です。
なので、私は図書館の仕事は全てできます。一般、児童、雑誌、予約、督促、会議出席、事業企画、マネジメント、全部やりました。その中でも好きだったのが「雑誌担当」です。

雑誌担当とは!?

その名の通り、図書館に所蔵している雑誌を管理する仕事です。図書館に置く雑誌を何にするか要望や貸出傾向から考えて購入したり。(これを専門用語で『選書』と言います。)雑誌コーナーをレイアウトしたりしていました。
ちょうどこの時期になると、来年度に購入する雑誌を検討する仕事が入ってきます。
雑誌は書籍と違って入れ替わりが激しい。休刊してしまえばもう購入できないので、同じ系統の雑誌を代わりに購入したり。本と同じようにずっと保存するとは限らないため、古くなったら図書館の所蔵ではなくなる(再利用)など。循環が早い。
特に雑誌はけっこうな割合で休刊や刊行頻度の変更があります。

たとえば私が担当していた時にビックリした休刊情報は…

AneCan』2016年12月号休刊

CanCam』のお姉さんバージョン。一大ブームになった「エビちゃん」ことモデル:蛯原友里さんを生み出した伝説の雑誌。貸出数も悪くないから何で休刊なのか?と、当時思っていました。売上自体は年々減少されていたようですね。『CanCam』がやっぱ強すぎたのと、エビちゃん世代も大人になったからって話なんでしょうね。30代後半になってくると『InRed』、『LEE』、『STORY』、『VERY』と、ライフスタイルに応じて好みが変化したり、落ち着いた感じのが受けますからね。赤文字系は20代に人気ですね。

ピチレモン(ピチレ)』2015年12月号休刊

ローティーン女子向け雑誌といえばピチレモンの時代がありました。今のアラサー世代が小学生の時に流行っていたのではないでしょうか。有名なモデルさんも多数輩出しました。栗山千明長澤まさみ榮倉奈々宮崎あおい井上真央。この辺もピチレモン出身だそうです。このビックタイトルが休刊すると、後任というか、受け皿をどうするか問題が発生するわけですね。同価格帯で小中学生女子向けのキラキラ系ファッション雑誌ってほぼなかったんですよ。だから、休刊したピチレの代わりに購入するとなると、『ニコラ』辺りしか候補がなくて他のとこも同じようなこと考えていて、購入候補が『ニコラ』、『ニコラ』、『ニコラ』と、並んでいたことが印象的でした。

『猫生活』2014年1月号休刊

『ねこころ』2014年7月号休刊

猫の雑誌がドタバタと休刊した時期がありました。動物系の雑誌は苦戦していますね。犬は強めですが。こういう雑誌はだいたい月刊誌でなくて、季刊紙が多いので、発行自体はそこまで多くないです。最初に猫生活が休刊されて(42年も歴史があったそう)、じゃあ新しい猫の雑誌を購入するのかどうか問題が出てくるわけですね。同じ刊行頻度の『猫びより』や『ねこ』を購入候補にあげるところが多く、その辺りは予想できました。ただ、『ねこころ』という聞いたことがない(失礼!)、珍しい雑誌を購入候補にあげるところが一つだけあって、「あそこは玄人なのか!?」と、驚いていたら、数ヶ月後に『ねこころ』が休刊してしまったので、生暖かい気持ちになったものです。

おっと、また長くなりましたね。
他にも雑誌は多岐に渡る、趣味の数だけありますから奥が深いですね。
ちなみに図書館には女性誌が多くあるように見えます。これはそもそも刊行自体が多いのと、貸出需要も大きいからです。女性誌は年代別に細分化されていたり、ファッション、美容、ゴシップ、ライフスタイルとかなり多様性あります。雑誌の主力は女性誌なんですよね。
一方で男性誌は苦戦しているような気がしますね。一時期ちょいワルオヤジブームで『LEON』、厨二スタイルで『メンズナックル』が流行りましたが。

男性はファッションよりも趣味系に根強い人気があります。囲碁将棋、カメラ、アウトドア、評論等々、バラけますね。男性の趣味雑誌は多様性ありますから、何処をどれだけ入れていくか悩むところです。ある程度、聞けるかどうかは別として要望を出したり、借りまくって貸出数をあげたりすると、次回の購入検討の材料になるかもしれませんので、主張していくことは大事だと思いますね。